主催:日本知能情報ファジィ学会九州支部
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 研究会主旨

 ほっと暖まる合同研究会は、合宿を通じて学生をはじめとする若手研究者が親睦を深めると共に、議論を通じて研究を深めることを趣旨とする研究会です。また、会場に温泉地を選び、熱い議論の後 、温泉に癒しを求めるのも、本研究会の特色です。
 本研究会は、九州支部会員だけでなく、他支部会員、非会員の方の参加も大歓迎です。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 
 会期

 

2007年 8月 8日(水),9日(木),10日(金)

     8月 8日    15:00 現地集合

     8月 10日   10:00 現地解散

 

 
 会場

 

九州工業大学 学外研究施設 長陽山荘

熊本県阿蘇郡南阿蘇村大字河陽字竹ノ上670番地1
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 講習会のご案内
 山森 一人 先生 (宮崎大学工学部情報システム工学科 准教授)

 「学習を利用したハードウェアニューラルネッワークの自律高速故障補償」

ニューラルネットワークの学習時間を短縮する方法としてウェーハ規模集積回路(WSI)への実 装が研究されているが,WSIでは欠陥や故障への対策が要求される.そこでニューラルネットワー クの学習能力を利用し,故障の影響を受ける一部分のみを再学習させることで故障を高速に補償 する手法を紹介する.シミュレーションにより本手法の有効性を示すと同時に,FPGA(Field Programmable Gate Array)を用いたハードウェアの試作状況についても紹介する.また,ニュー ラルネットワークの応用事例として,科学技術振興機構の補助を受け宮崎県で研究が進められて いる「食の機能性活用のための基盤技術の開発」についても紹介する.

 先生のご略歴

平4金沢大・工・電気情報卒.平9北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士後期課程修了. 博士(情報科学).平9同情報科学研究科助手.平13宮崎大・工・情報システム工学科助教授. 平19.4より同准教授. この間,並列処理,ニューラルネットワーク,フォールトトレラントシステムに関する研究を行 う.平13〜電子情報通信学会機能集積情報システム研究会運営委員,平13〜平15同研究会幹事. 平16〜情報処理学会計算機アーキテクチャ研究会連絡委員.平19〜情報処理学会ジャーナル編集 委員会委員.電子情報通信学会,情報処理学会,IEEE-CS各会員

 
 佐松 崇史 先生 (九州東海大学工学部機械システム工学科 准教授)

 「信号処理におけるソフトコンピューティング的アプローチ」

自然界で観測される信号の多くは,複雑な非線形システムから発生しており,ある程 度の不正確さや不確実さを許容しないとその解析は難 しい.このような複雑なシステムに関しては,柔軟性を持ったソフトコンピューティ ング手法が有効であると考えられ,その1つにウェー ブレット理論と基底関数ネットワークとを組み合わせたウェーブレットネットワーク が提案されている.このウェーブレットネットワーク は,単峰性基底との組み合わせにより,高い汎化能力が獲得され,信号の予測などに 応用されている.これらの応用例を紹介するとともに, 関連のフーリエ解析やウェーブレット解析,独立成分分析など,一般的な信号処理に ついてもわかりやすく説明する.   

 先生のご略歴

1968生.1992 熊本大・工・電気情報卒.1997 九州工業大学大学院情報工学研究科情報科学専攻. 博士(情報工学).1997.4より九州東海大学・工・電気工学科助手.1998.4より同講師. 2004.4より同大・応用情報学部・情報マネジメント学科講師.2007.4より同大・工・機械システム工学科准教授. この間,ウェーブレットネットワークの開発とその応用,ソーラーカーにおける最適電力制御,2足歩行ロボットの省エネルギー化,光波マイクロホンの開発に関する研究を行 う.日本知能情報ファジィ学会,計測自動制御学会,電子情報通信学会,電気学会各会員.

 
 川本 一彦 先生 (九州工業大学工学部数理情報基礎講座 准教授)

 「粒子フィルタ入門とその視覚追跡への応用」

粒子フィルタは,この10年で目覚しく発展している新しい時系列解析の方法で ある.とくに,非線形・非ガウス型時系列モデルに対して威力を発揮する.相手 が線形・ガウス型モデルならば,カルマンフィルタで十分相手が務まる.非線形 モデルであっても,線形近似で我慢できるなら,拡張カルマンフィルタでなんと かなる.これでもだめなとき,粒子フィルタの出番である.解析的に扱えない手 ごわい相手であっても,強力な計算資源を武器に,モンテカルロ法を駆使して, 数値的に接近していくところにその力の源泉がある.本講演では,粒子フィルタ とは何か,という説明から始めて,その応用分野として盛んな視覚追跡(カメラ で対象を追跡する技術)への適用例を示す.

 先生のご略歴

1997 千葉大・工・情報工(現,情報画像工)卒.2002 同大大学院自然科学研究 科博士後期課程了.博士(工学).同年,東工大大学院総合理工学研究科知能シ ステム科学専攻助手.2005 九工大工学部数理情報基礎講座助教授.2007 同准教 授.コンピュータビジョン研究に従事.2004- 日本知能情報ファジィ学会ヒュー マンインタフェース研究部会幹事,2005- 電子情報通信学会和文論文誌D編集委 員,2006- 電気学会産業応用部門認知機能を持つエージェントに関する調査専門 委員会委員.日本知能情報ファジィ学会,電子情報通信学会,情報処理学会, IEEE-CS各会員.

 

更新

2007. 8. 6 プログラムを追加
2007. 7. 6 川本先生の講習会内容を追加
2007. 6. 26 佐松先生の講習会内容を追加
2007. 6. 22 講習会講師の先生(山森先生,佐松先生)の紹介を追加
2007. 6. 22 山森先生の講習会内容を追加
2007. 6. 18 研究会ホームページ公開

 
Last Modification: by H. Kawano <kawano at ecs.kyutech.ac.jp>